ストーリーを持った様々な創作物に対しての感想、紹介等々。 思うところあればお気軽にコメ下さい。
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「血の味」はノンフィクション作家、沢木耕太郎が描いた初の長編小説。

「中学三年の冬、私は人を殺した」。少年院を優等生で過ごした後、環境に恵まれたこともあり、私は徐々に「元の世界」へ戻って来た。しかし生活の中でふとした瞬間に、「あのとき」のことを思い出している。溢れ出した記憶に押し流されるように私は回想を始める―

 全編通して単調でありながらも、繊細で丁寧に「私」の感情が描き出されている。少年だった「私」にはかなり共感させられるところもあり、「殺意」の理由を理解できたような気になるのですが、それは間違いなく錯覚です。

 ミステリではないけれども、ちょっとした意外性もある。伏線はあるものの、それに気づきつつも信じたくない、と思ってしまうのはもしかしたら仕方が無いことなのかもしれない。それは多分皆そうなのだ。「私」が殺人を犯したその後、誰もがその理由を知りたがる。理由無しに人を殺した、なんて考えたくは無い。ましてや…

 レビューを見た感じでは、あんまり良くないと思っている人も少なからずいるようですが、これは名作だと思います。僕が読んだ純文学の中で、数少ない良作(理解できる小説)だと思います。
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